


当然のことながら、家は、そこに「建って」から評価されるものです。設計図に描かれた家は、その始まりに過ぎません。
そして、家は、それぞれの異なるジャンルの技能が集積した総合的な作品です。
しかも、そうした技能のすべてが数値化され、データ化されているわけではありません。熟練技能職の感性に任せなければならない部分もあります。細密になれば、細密になるほど、そうした部分が増えていくことも事実です。
また、どんなに水平を目指して整地された土地も、精密な計測を行えば細部には凹凸が残っているもの。故に、どの土地も、工場生産されたまっすぐの素材を嫌う部分を持ち合わせています。そして、この間を調整していくのも、長年の経験を持つ技能職の腕だということができます。
たんに工期や予算を守らせるために管理するのではなく、そこに注がれる「技能の質」を、責任を持って「監理すること」。それこそが施工監理部の仕事だと考えています。