


かつて、建築という作業は、ひとりの棟梁のもと、それぞれの分野を司る力量を持った親方たちが参集して行われるものでした。
親方たちは、自分たちの弟子たちはもちろん、ベテランの技能職たちとも日頃から親交を重ね、その人物を掌握しながら仕事にあたっていました。それ故、実際の現場においても「この部分については誰が仕事をしたのか」ということが、細部まで掌握されていました。
工場であらかたの作業を済ませた部材を、その日、その日で現場に集められた作業員が組み立てる…コストパフォーマンスはよいかもしれませんが、最終的には、責任の所在を明確にするのが難しい作業スタイルであるともいえます。
そうしたことから、神崎は、今も、棟梁と親方、そして、その親方たちのもとで働くそれぞれの技能職という関係の中に、スタッフ像を描き、キャスティングをし、実際の工事作業を行っています。